ポケットモンスター (ポケモン)
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キャラクターとしてのポケモン
それぞれのポケモンの名前は、固有のキャラクターの名称ではなく種族の名称である。これは一般的な「キャラクター」と比較すると稀なケースと言えるだろう。例えば「ミッキーマウス」は固有の性格を持ち、世界に1人しかいないことになっているキャラクターであるが、ピカチュウはポケモン世界に何十、何百万匹も存在するのである。
ポケモン達は全て空想上の生物として描かれているが、大部分は現実に存在するものに由来して作られている。命名がその典型的な例であり、実在する動植物や概念であったり、英語を始めとする他の言語を捩ったものであるものが多い。実在人物をモデルにしていると思われるものも存在する。
生物としてのポケモン
ポケモンという生物について明確に統一された公式設定のようなものはほとんど無く、異なるメディア間(例えばゲームやアニメ)はもとより同じゲームやアニメの旧作と新作の間ですら矛盾が見られることもある。公式側による監修はなされてはいるだろうが、細かい部分については各作品ごとに製作者が独自に設定しているのだと思われる。
以下ではポケモン図鑑をはじめとしたゲーム内の記述やアニメ・関連書籍などから読み取れる設定のうち大部分の関連作品で統一して適用されていると思われるものをまとめた。
定義
「ポケモン」という分類がなされている生物の定義については明らかではない。「ポケモン」という独自の分類体系が存在するのか、それとも複数の分類体系に渡って「ポケモン」とされる生物が存在しているのかすら資料によってまちまちである。しかし、一般的にはモンスターボールへの収納に代表される、自己を縮小させるという共通の能力を持った生物が「ポケモン」と呼ばれている。
作品世界に登場する生物がすべてポケモンというわけではない。我々の世界と同じような動植物も描写されていたり、その存在について触れられていたりする。また「きのみ」に代表されるように、ポケモン以外の架空生物群も存在する。
分類
ポケモン達は様々な属性で分類されている。戦闘に影響する「タイプ」、繁殖に影響する「タマゴグループ」、さらに「生息地」「体の色」といった分類もなされている。詳細は下記やポケットモンスターのゲームシステムを参照。このような情報は、一部の例外を除いて多くの作品で共通している。
タイプと相性
すべてのポケモンは「タイプ」と呼ばれる属性を1つか2つ持つ。これらは基本的に、種族ごとに固定である。ただし、「わざ」「とくせい」等の効果によって一時的に変化することはあり、さらにカードゲームでは、「δ種(デルタしゅ)」と呼ばれる、本来と異なるタイプを持つ特殊体の存在も確認されている。
ポケモンの使う「わざ」と、その対象の「タイプ」には相性がある。現時点で多くの作品において適用されているタイプ相性は以下の通りである。『金・銀』以前のゲーム作品では微妙な違いがあるが、現在は表の通りに落ち着いている。カードゲームをはじめとした関連作品では簡略化されていることもあるが、全体としてこの相性表に近い雰囲気は持っている。
左が攻撃側の「わざ」のタイプ、上が防御側のポケモンのタイプ。
| 攻撃を受ける側 | |||||||||||||||||||
| ノ|マル | ほのお | みず | でんき | くさ | こおり | エスパ| | かくとう | どく | じめん | ひこう | むし | いわ | ゴ|スト | ドラゴン | あく | はがね | |||
| 攻撃をする側 | |||||||||||||||||||
| ノーマル | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | △ | × | ○ | ○ | △ | ||
| ほのお | ○ | △ | △ | ○ | ◎ | ◎ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ◎ | △ | ○ | △ | ○ | ◎ | ||
| みず | ○ | ◎ | △ | ○ | △ | ○ | ○ | ○ | ○ | ◎ | ○ | ○ | ◎ | ○ | △ | ○ | ○ | ||
| でんき | ○ | ○ | ◎ | △ | △ | ○ | ○ | ○ | ○ | × | ◎ | ○ | ○ | ○ | △ | ○ | ○ | ||
| くさ | ○ | △ | ◎ | ○ | △ | ○ | ○ | ○ | △ | ◎ | △ | △ | ◎ | ○ | △ | ○ | △ | ||
| こおり | ○ | △ | △ | ○ | ◎ | △ | ○ | ○ | ○ | ◎ | ◎ | ○ | ○ | ○ | ◎ | ○ | △ | ||
| エスパー | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | △ | ◎ | ◎ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | × | △ | ||
| かくとう | ◎ | ○ | ○ | ○ | ○ | ◎ | △ | ○ | △ | ○ | △ | △ | ◎ | × | ○ | ◎ | ◎ | ||
| どく | ○ | ○ | ○ | ○ | ◎ | ○ | ○ | ○ | △ | △ | ○ | ○ | △ | △ | ○ | ○ | × | ||
| じめん | ○ | ◎ | ○ | ◎ | △ | ○ | ○ | ○ | ◎ | ○ | × | △ | ◎ | ○ | ○ | ○ | ◎ | ||
| ひこう | ○ | ○ | ○ | △ | ◎ | ○ | ○ | ◎ | ○ | ○ | ○ | ◎ | △ | ○ | ○ | ○ | △ | ||
| むし | ○ | △ | ○ | ○ | ◎ | ○ | ◎ | △ | △ | ○ | △ | ○ | ○ | △ | ○ | ◎ | △ | ||
| いわ | ○ | ◎ | ○ | ○ | ○ | ◎ | ○ | △ | ○ | △ | ◎ | ◎ | ○ | ○ | ○ | ○ | △ | ||
| ゴースト | × | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ◎ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ◎ | ○ | △ | △ | ||
| ドラゴン | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ◎ | ○ | △ | ||
| あく | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ◎ | △ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ◎ | ○ | △ | △ | ||
| はがね | ○ | △ | △ | △ | ○ | ◎ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ◎ | ○ | ○ | ○ | △ | ||
| ◎ | よく効く |
| ○ | 普通に効く |
| △ | あまり効かない |
| × | 全く(ほとんど)効かない |
「×」となっているのは、ゲーム本編では能力などに関係なくダメージを与えることができないが、すべての作品でそう設定されているわけではない。カードゲームでは「抵抗力」でダメージが一定量減るだけであるし、そもそも本編で無効のはずのタイプに抵抗力すら持たないことがある。アニメや漫画においては、ゲーム同様「無効」とされながらも、根性や工夫で不利な相性を克服する描写も多い。多くの作品で見られるような、タケシの繰り出す地面ポケモンをピカチュウの電気攻撃で倒すシーンはその典型と言える。
居住
この世界の至るところにポケモンは棲んでいる。森、草原、水中、地中、砂漠、洞窟、廃墟、中には人家の周辺や、人の住めないマグマの中や深海をも住処とする種族も存在する。
食性
大部分のポケモンは食事によって栄養を摂取している。他のポケモンやその他の動植物をはじめとする有機物を主食とする種族が多いが、鉱石などの無機物を摂食したり、あるいは光合成を行う等、摂食自体が不要と考えられているものもいる。しかし、「きのみ」類はあらゆるポケモンの傷病や疲労を癒す効果があり、これを原料とした人工飼料としてポロックが作られている。
『ポケモン不思議のダンジョン』では、あらゆるポケモンが同じ速度で腹を減らし、食料も共通の植物性のものに限定されているが、これはシステムの都合によるところが大きいのであろう。一般的な設定とはかけ離れている部分が多い。
繁殖
ポケモンの繁殖については明らかになっていない部分が多い。大部分の種族において雌雄の別が明らかになってはいるが、実際に生殖行動が確認されたケースは過去に無いとされる。人工飼育下のつがいを特定の環境に置くと「タマゴ」(これは「卵」ではなく、自然物で作られた保育器のようなものである)が見つかり、やがて中から仔が産まれるのだが、そのつがいが産んだものなのか、他所から持ってきたものなのかすら明らかになってはいない。ただし生まれた仔はつがいの性質を引き継いでいることが多い。
タマゴを得るためのつがいは必ずしも同種である必要は無く、「タマゴグループ」と呼ばれる分類が共通する種族同士でも可能である。また、メタモンは大部分の種族と雌雄を問わずつがえる事が確認されている。これはメタモンの持つ変身能力が関係していると推測される。
タマゴグループが共通のポケモンは生物的に近い性質を持っていると考えられるが、劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション ミュウと波導の勇者 ルカリオの宣伝ポスターに掲載された系統樹では、このタマゴグループとは明らかに別の分類がなされていた。
進化
ポケモンという種族が持つ特徴のうち、もっとも印象的なもののひとつが進化である。これは、ダーウィンが示したものとはまったく異なる概念であり、成長や変態という言葉のほうがふさわしいと言える。一定の条件を満たしたポケモンが何らかの刺激により、その姿形、時には性質をも瞬間的に変化させる。
飼育下では一般的に、戦闘経験の蓄積や道具の投与、あるいは主人との信頼関係や通信などの刺激が契機となって進化する。人工的に自分のポケモンの進化を妨害する手法も広く採られている。野生の状態では、飼育下では考えられない条件での進化が発生することもあるようだが、詳細は明らかになっていない。
ポケモンカードゲームや一部の漫画では、一度進化したポケモンが元の姿に「退化」する描写が見られるが、これらは全体としてみれば極めて異質な表現であり、基本的に進化は不可逆であると思って差し支えない。そのため、進化をめぐる葛藤が描かれるケースも多い。
人間との関係
世界のあらゆる所に潜み、強力な戦闘能力を持つ(後述)ポケモンは人類の脅威であるが、うまく手懐けることで非常に従順な心強いパートナーにもなる。このようにポケモンを使役する人々を「ポケモントレーナー」と呼ぶ。戦闘能力によって野性ポケモンに対抗する手段として用いることが発展して、お互いのポケモンを戦わせる競技が誕生した。ゲームやアニメをはじめとする、作品としての「ポケットモンスター」では、このような競技バトルが主なテーマとなっている。また、ポケモンが競技ではなく戦争やテロにおける兵器として用いられることもある。
戦闘目的以外にも、ペットや家畜としてポケモンを飼育したり、ポケモンの調査や研究を生業とする人々もいる。一部の地域や人々の間では信仰の対象となっていたり、神話で語り継がれているポケモンもいる。
わざ
ポケモンがは戦闘や移動において使用する能力は「わざ」として体系付けられている。原則として、戦闘においてポケモンが直接行う行動のすべては「わざ」である。相手に打撃や異常を与えるもの、自分を強化したり傷を癒したりするもの、双方あるいは空間全体に影響を与えるもの等、さまざまな「わざ」が存在している。
特殊能力
ポケモンごとに、わざ以外で戦闘に影響を与える能力を持っている。カードゲームでは「特殊能力(ポケパワー・ポケボディー)」として体系付けられ、後に「とくせい」としてゲーム本編でも表現されるようになった。
カードゲームでは特定のポケモンしか持っていなかったが(同じ種族でも持つものと持たないものがいる)、ゲーム本編では全ポケモンが何らかの「とくせい」を持っている。
特別なポケモン
作品世界の中で、特別なポケモンとして扱われている種族が存在する。
伝説のポケモン
特定のバックストーリーを持ち、多くの場合ゲットするチャンスが一度しかないポケモンは伝説のポケモンと呼ばれる。劇場版の題材としても取り上げられることが多い。総じて強力なポケモンであり、ゲームにおける他プレイヤーとの通信対戦ではしばしば禁止または使用制限がかけられる。代表的な伝説のポケモンとして、ミュウツー、ルギア、ホウオウ、カイオーガ、グラードン、レックウザ、パルキア、ディアルガなどが挙げられる。
ゲームのプレイにおいてはそれぞれ1体ずつしか見られない場合が通常であるが、設定上も「世界に1匹しか存在しない」と明言されているものは少ない。その設定ですらも作品ごとにまちまちである。
幻のポケモン
各シリーズには、通常のプレイでは手に入らない幻のポケモンが存在する。これらのポケモンは通常のゲームにおいては入手することができず、特殊な入手方法を必要とするため、これらを入手しなくてもポケモン図鑑は完成扱いになる。
具体的には、ミュウ、セレビィ、ジラーチ、デオキシス、マナフィがこれにあたる。
なお、最初の幻のポケモンはミュウである。ミュウの存在は後にポケットモンスターを大きな人気にする大きな要因となった。
バグポケモン
下記は、ゲームの内部データとして「ポケモン」とされているが、ポケモンとして認められているわけではない。ゲーム上のバグや、プロアクションリプレイ (PAR) によるデータ改造などで出すことができる。
- けつばん(MISSINGNO.) (赤・緑・青・ピカチュウ)
- ダメタマゴ(BADEGG)(ファイアレッド・リーフグリーン・ルビー・サファイア・エメラルド)
- ????? (金・銀・クリスタル、他)
- ? (ファイアレッド・リーフグリーン・エメラルド)
上記以外にも異常な名前のポケモン名や名前が空白のものなども存在する。これらは空きデータの埋め合わせに用意されているだけで、これ自体に意味があるわけでは無い。